GK-TKとは
GK-TKというアルファベットの組合せについては、合同会社のGKと匿名組合のTKを組み合わせたもので、投資スキームを指します。GK-TKスキームは、不動産投資事業や太陽光発電事業等のファンドで利用されるスキームになります。
- GK = 合同会社(ごうどうかいしゃ)Godo Kaisha
- TK = 匿名組合(とくめいくみあい)Tokumei Kumiai
GK-TKの特徴
GK-TKのうち、GKである合同会社(Godo Kaisha)は、SPCとして利用される特別目的のある会社です。一方で、TKである匿名組合(Tokumei Kumiai)は、投資家が出資する側の形態です。匿名組合は法人格を持たず、課税対象にはなりません。
GK-TKスキームでは、合同会社(GK)が信託受益権を保有し、匿名組合(TK)からの出資を受けて運用します。事業から得られた収益は、匿名組合(TK)の出資割合に応じて投資家に分配される。
GK-TKスキームには、投資家側の匿名性確保や倒産隔離などのメリットがあり、海外投資家の日本国内への投資にも活用され、私募ファンドの組成にも広く利用されているものです。
根拠(参考)
(匿名組合契約に係る損益)
14-1-3 法人が匿名組合員である場合におけるその匿名組合営業について生じた利益の額又は損失の額については、現実に利益の分配を受け、又は損失の負担をしていない場合であっても、匿名組合契約によりその分配を受け又は負担をすべき部分の金額をその計算期間の末日の属する事業年度の益金の額又は損金の額に算入し、法人が営業者である場合における当該法人の当該事業年度の所得金額の計算に当たっては、匿名組合契約により匿名組合員に分配すべき利益の額又は負担させるべき損失の額を損金の額又は益金の額に算入する。(昭55年直法2-15「三十三」、平17年課法2-14「十五」により改正)